「でも…」 私は先生の横顔を見た。 「ん?」 先生がこっちを向く。 目が合った時、胸が"トクン"って鳴った。 「でも…先生には彼女がいるんだよね…?」 「何でそう思う?」 「だって…前に私が彼女の有無を聞いた時に、ご想像にお任せするよって言ったから…」 「ホントのこと知りたい?」 先生が優しく言う。 ホントのこと…。 知りたい。 でも…知るのが怖い…。