【先生×生徒シリーズ】ふたつの恋物語

私は手の甲で涙を拭き取ると、先生の方に向いた。



「やっぱり泣いてた」



先生が優しい笑顔で言う。



「先生？」


「ん？」


「私と…デートして下さい」



そう言って、先生の顔を見ると、目を大きく見開いてた。



「1回だけでいいの…。1回だけ…私と…デートして下さい。そしたら…先生のこと…諦めるから…」



溢れる涙が止まらない。


次から次へ涙が流れて、先生の顔がかすんで見える。



「いいよ」



私は顔を上げて先生を見ると、
先生は優しい笑顔で私を見ていた。