「そんなの聞いてどうすんだ?」



先生は笑顔で言った。


そう言うってことは…やっぱり彼女いるってこと?



「どうしてって…」



私は目を伏せて言った。


先生に"好き"なんて言えるわけ…ないじゃん…。


でも…もしかしたら…私の気持ちがバレちゃったかも…。


先生、笑ってるし…。



「それは、松田のご想像にお任せするよ」



何…それ…。


それじゃー"彼女がいる"って言ってるようなもんじゃん。


私の目に涙が溜まってた。


先生に見られないように必死に隠そうとしたけど…。