「松田、悪いな」



先生が笑顔で教室に入ってきた。


ドキン──。


先生の声を聞いただけで高鳴る胸の鼓動。



「い…いいえ…」



先生が、私の机の前の机のイスをこちらに向けて座った。


近いんですけど…。


ドキドキしちゃうんですけど…。