「俺も29だからさ。それなりに女性とも付き合ってきた。でもな…結婚する人は飛鳥って決めてたんだ…」 「…せん…せ…」 先生の腕に更に力が入る。 「飛鳥?」 先生が私を見下ろす。 「ん?」 先生と目が合う。 「お前が高校を卒業したら迎えに行ってもいいか?」 凄くドキドキしてる。 先生?わかる? 私の胸の音が聞こえる? 今ね…私の心臓はありえないくらいドキドキしてるんだよ。 「…うん…」