私は着替えると、カバンを持って部屋を出た。 洗面所で歯を磨き、顔を洗う。 遅刻しそうになってもメイクと髪だけは手を抜けない。 リビングに行くと、お父さんとお兄ちゃんはもう出掛けたみたい。 お母さんは、ダイニングテーブルの上の空いたお皿を片付けていた。 「あら。おはよう。すぐに朝ご飯の用意するからね」 「もう時間ないからいらない。行って来るね」 私はそう言うと、リビングを出て、 急いで靴を履いて外に出た。