【先生×生徒シリーズ】ふたつの恋物語



「先生…ゴメンね…」



私はプリントを取りながら言った。



「ん?何が?」



先生がまとめたプリントをホッチキスで止めながら言った。



「うちの親が変なこと言うからさ。貴重な休みを私なんかのために使わせちゃったから」


「楽しかったけど?」


「えっ?」



顔を上げると、先生が笑顔でこっちを見てた。



「飛鳥は楽しくなかった?」


「…そんなこと…ないよ…」


「じゃーお互い楽しめたんだから良かったんじゃねぇの?」



先生が明るく言った。


そして手を伸して、私の頭をクシャクシャって撫でた。