「ゴメンな」 誰もいなくなった教室。 先生がそう言いながら入ってきた。 手には沢山のプリント。 「別にいいよ。どうせ暇だし」 「アハハ…そかそか…」 先生がプリントを机の上に置く。 そして何個か机を合わせると、その上にプリントを起き直した。 「こっちから順番に取っていって、最後は左端をホッチキスで止めて欲しいんだけど…いい?」 先生が説明する。 「いいよ」 私は立ち上がって、先生に言われたように作業を始めた。