【先生×生徒シリーズ】ふたつの恋物語


先生の車が家の前に止まった。



「ありがとう。変な人に拾われなくて良かったよ」



私は冗談っぽく言った。



「それは良かった」



先生が笑う。



「先生?」


「ん?」


「寄ってく?」


「いいのか?」


「うん」



私は笑顔で返事した。



「じゃー、お言葉に甘えて少しだけ寄らせてもらおうかな」



先生はそう言うと、車のエンジンを切った。


お父さんもお母さんもお兄ちゃんもビックリするだろうなぁ。