先生は私の横に車を止めた。
「まだ怒ってんのか?」
「怒ってなんかないわよ!」
「ふーん…。じゃー送ってくから乗れよ」
「いい!」
私はそう言って、目を伏せた。
「いいから乗れって!お前、倒れたんだからさぁ」
「だからいいって!」
「また倒れたらどうすんだ?もし倒れて、知らない人に拾われて、変なことされて…気付いたら真っ裸でホテルのベッドの上にいたってことにでもなってみろよ?あぁ怖い怖い」
先生は笑いながら言う。
先生って妄想癖があるの?
どこまで変なこと想像してんのよ!まったく…。
はぁ…。
メニュー