【先生×生徒シリーズ】ふたつの恋物語



「嬉しいか?」


「嬉しくなんかない!何で私が…」


「しょうがねぇだろ?誰もするやつがいなかったんだから。だから俺が勝手に決めた」


「はぁ?ちょっと勝手に決めないでよ!」


「まぁまぁ怒るなって!」



私の意外な反応に、苦笑いする先生。



「怒るよ!勝手に決めて」


「じゃー明日、また決め直すから。なっ!」


「もういい!」



私はそのまま保健室を出た。

教室に行くと…誰もいない…。


そうよね…。
だってもう夕方だもんな。
私って何時間寝てたんだろ…。
何かよく寝たような気がする。


私は鞄を取ると、教室を出て下駄箱に向かった。