先生が唇を離した。



「梨乃…」


「ん?」


「り~の」


「何?」



先生が何回も私の名前を呼ぶ。


お互いおでこをくっつけて笑い合う。



「幸せになろうな」


「うん」



私と先生は、いつまでもいつまでも──。


夜景の見える公園で抱き合っていた。


キラキラ輝く夜景のように、私たちの未来もキラキラ輝いてたらいいね。


ねぇ…先生…。


幸せになろうね。


絶対に幸せになろうね。



─END─