「着いたよ」 車が止まった場所は山の上にある公園。 「ここに見せたいものがあるの?」 「うん。行こ」 私と先生は車から降りた。 街灯だけが光る公園までの道を歩く。 「梨乃?」 「ん?」 「目閉じて…」 「えっ?こう?」 私は目を閉じる。 先生が私の手を握って歩き始めた。 暗くて何も見えない。 ただ先生に引っ張られて歩いてるだけ。 先生に手を握られてるからか不思議と怖くはなかった。 でも…この公園に何があるんだろう…。