先生が唇をそっと離す。 「これが俺の答え」 先生が微笑んで言った。 キスが…先生の答え? どういうこと? 私が不思議そうに先生の顔を見てると…。 「わかんないの?」 と、先生が言った。 私は頷いた。 先生がまた私を優しく抱きしめてきて、 「俺も松田と同じ気持ちだよ」 と、耳元で囁いた。 止まっていた涙がまたあふれてきて頬を伝う。 次から次へ涙があふれポタポタ落ちていく。