【先生×生徒シリーズ】ふたつの恋物語



「先生?」


「ん?」



気持ちを伝えなきゃ…。


私は小さく深呼吸をした。



「私の…気持ちは…2年前と変わらないよ…先生の…ことが…好き…どうしようもないくらい…好き…」



私は泣きながら先生に気持ちを伝えた。


先生が指で涙を拭ってくれた。



「ありがとな…」



先生はそう言うと、イスから立ち上がり私の体を優しく抱きしめた。



「松田?顔上げて…」



私は顔を上げて先生の顔を見た。



「目閉じて…」



私は目を閉じた。


唇に柔らかな感触。


目をうっすら開けると…。


私は先生とキスしていた。


先生?


私の心臓は痛いくらいドキドキしてるんだよ。


今にも倒れてしまいそうなくらい頭がボーとしてるんだよ…。