「奈美、クリスマス予定ある?」


竜田上げ弁当のご飯にひじきの煮物をのせながらふと遼平が聞いた。


「わかんない。友達と予定はいるかも」


なぜ遼平がその質問をしたのか、あたしにはよくわからなかった。


「ないんだな」


遼平は笑って缶ビールに口をつける。


コンビニでお昼ご飯と一緒にビールを買った遼平にあたしは「信じられない」目を丸くしたが、遼平は「そうか?」っとそれがなにかみたいな顔をしていたから、あたしはそれ以上突っ込まないことにした。


「なんでそんなこと聞くの?」


あたしは鶏そぼろの三食弁当を頬張りながら遼平に聞き返した。