「翠は、俺のこと婚約者としか見ていないのか」 抱きしめながら、愛の告白をささやく。 文字通り、真っ赤になる。 「私も・・・南大寺さんのこと、好き・・・みたい」 最後はさすがに恥ずかしいから、そんなことを言ってみた。 「“みたい”って何だよ」 不機嫌になる朔耶。 「やっぱ、大好き!」 そんなことを自然と言えるぐらい好きになったかもしれない。 今度は、朔耶が真っ赤になった。 「顔が真っ赤だよ」