ここは、学校の屋上。


いつものように、仲良し組みとお弁当。


「どうだった~?翠」


「何が?」


親友の泉谷 春華に言われた。


「一人暮らし、よ」


最後に音符がつけそうなぐらいに、言う。


「確か、昨日からだよね?」


頷きながら、昨日のことが夢だったのではないかと思う。


突然名乗り出た、婚約者。


その人と、結局同居してしまっている。