「行くぞ。翠」 その言葉に言われるままに、ついて行く。 早瀬は、切なそうな微笑をした。 そのまま、無言で引っ張られてマンションに着いた。 なぜ、私を・・・ 恋人は? 女は? 高級車は? たくさん聞きたいことがあるのに、言えない。 「翠・・・」 切なそうに名を呼ばないで。 胸が痛いよ。