君への距離

決め手となったのは以外にも麻耶の言葉だった。



偶然、大学内ですれ違ったとき。


「あっ、ちょっと、お前!」


すれ違いざまに麻耶に肩をつかまれた。


「はい?」

困惑する翼。



「あんた、杏ちゃんのこと考えなさいよ!

杏ちゃんの膝は手術しても治らないんだって!あんたは治るのに、なんでしないの?


は!?言ってみなさいよ!!」



周りの人が二人をガン見している。




「体に傷が残っちゃうから?


お前は嫁入り前の女の子か!!」




「違います……」
(てか、何にも言ってないよ!)



「杏ちゃんに相談されたよ!お前に言うなって言われてたけど、あんたのノーテンキな顔見たらムカついたぁ!!」




「なんか、すいません…」