自然と出た自分の言葉に、臆することなく瑠衣斗を見つめた。
少し驚いたように目を見開いた瑠衣斗が、私をじっと見つめる。
でもそんな表情が、途端に戸惑ったようにして視線が泳いだ。
何だろう。この寂しさ。
そんな事を考えたまま瑠衣斗を見つめていると、目があった瑠衣斗が視線をしっかりと私で止める。
「…おいで」
差し出された手と、優しい瑠衣斗の声と、ふわりと優しく微笑みを浮かべた瑠衣斗。
そっと手を出してみると、瑠衣斗がキュッと私の手を握りしめる。
ゆっくりと起き上がり、引かれるようにして瑠衣斗の隣へと寄り添った。
すぐ近くで柔らかく微笑む瑠衣斗が、薄暗い灯りの中でも、はっきりと分かる。
こんなにもドキドキしているのに、どうしてだろう。
胸が切なく疼いて、何だか無性に寂しくて寂しくて。
そっと後頭部に回された大きな手のひらが、私を引き寄せる。
暖かい温もりに包まれると、目眩を起こしそうな程、頭に血が集まるようだ。
「どうした…?」
すぐ耳元で聞こえる掠れた甘い声に、体中が痺れる。
「…なんでも…」
それ以上は何も言えずに、私の言葉が止まる。
切なくて切なくて、押しつぶされそうになる。
瑠衣斗の力強い腕に力が入り、私をギュッと抱き締める。
「もも…?もっと俺に、甘えてくれないか」
……え…――??
トクン…と胸が弾むようにして反応し、思わず私は瑠衣斗を見上げた。
優しく微笑む瑠衣斗が、私の瞳を覗き込む。
「俺には、気持ちを素直に出してほしいから」

