いちえ





まさかまさかの展開に、驚きすぎて声も出せない私に、瑠衣斗が笑顔を向ける。


るぅがこんな事言うなんて……しかもこんな…大勢の前で。



こんな瑠衣斗、初めてだ。

こんなに笑って、こんなに堂々として…るのはいつもだけど。


とにかく、予想もしなかった瑠衣斗の行動に、驚きが隠せなかった。



「まとめて報告」



「まとめて…?」



いたずらっ子のようなその笑顔に、誤魔化されそうになる。


何をまとめる…??



「おめーらいつの間に〜!!!!」



「いや、やっとだろう」



「……そうだよな」



誰よりも大きな声で、龍雅が叫ぶ。



なるほど…まとめてって、そう言う事だったんだ。



龍雅に続いた宗太の言葉に、私の中で興味がむくむくと顔を出す。


やっと?て事は、2人共知って……?



「余計な事言うんじゃねえよ」



怪訝そうに言う瑠衣斗は、顔をほんのり赤くし、少し照れているようだ。


周りからはそんなやり取りに笑いが起き、中にはその話の先を望む声まで多々ある。



「こんなけ見守ってきた奴に、何だその上から目線は〜!!」


「…ん?余計な事…言わないで?」



「言い直せばいいってモンじゃねえ〜〜!!!!」



若干話が脱線しつつも、龍雅のいつもの調子が私をホッとさせる。



「余計な事…言わないで下さい」



「丁寧に言い直されても、逆にバカにしてんの分かんだよ〜!!!!」



「…………」



「えっ、面倒くさそうな顔すんなよ〜!!!」