光の中に入ったら、何かやわらかい物にぶつかる感触がした。

どうやらベットに落ちたようだ。


ここは・・・どこ?まだ夢の中なの?


あたしはまだ夢から覚めていないようだ。

その証拠に隣にはフリアがいる。

ということは、ここは・・・・


「ようこそここがこれからあなたの国になる
クローディス王国です。」


フリアがそういった。

あたしは、フリアが下手に出てる、何が起きたの!頭でも打った!
とフリアの肩を揺らし騒いでいると、拳骨が脳天に一発!

やっぱりフリアは、フリアでした。

フリアは、ベットから降り、近くにあったソファーに座る。

あたしもベットに座ることにした。

部屋を見回してみるととても広く、

キングサイズのベット(天蓋付き)、柔らかそうなソファー、大量の本が入っている本棚、窓の方を見てみると、広そうなベランダが見える

否、あれはベランダの粋ではない。
だって白い丸型テーブルとイスがおいてある

ほかにも説明しきれないほど色々なものがある。

試しにクローゼットを開けてみると、

あたしの大嫌いなフリルの付いたドレスがいっぱい・・・・


ー見なかったことにしよう。


あたしはそう決めクローゼットを閉めた。

次は本棚の方に行く。

本棚には何十冊か数えたくないほど本が大量にあった。

試しに一冊とって見る。

本を開き読んでみると、中は日本語で書いてある。

こっちの世界でも言葉と字は共通のようだ。

読んでみるとどうやらクローディス王国の歴史のようだ、


五代目ゼミル陛下・・・・税率を上げ、命令に逆らうものは、即死刑、二十三歳のとき暗殺される

七代目ラゼット陛下・・・・悪百非道の数々、市民革命が起こり、二十歳に打ち首

十二代目・・・・


あたしは、その本をすぐさま閉じ、もとあった場所に返した。