「何言ってるの、馬鹿じゃないの!
あたしのどこを見たら姫に見えるの、ありえなくないだってこんなにガサツだし、かわいくないし、ブス出し、」


あたしが騒ぎ出すと女の子は、あたしにとび蹴りをかました。


「ゴチャゴチャゴヤゴチャうるさいわね!大体貴方が応募したんでしょう、やりたくないなら応募なんかしないでよいい迷惑だわ!いまさら決定覆すわけに行かないのよ!
第一やりたくないならもらった鍵なんかさっさと捨ててリタイヤすればよかったじゃないの!」


女の子はそうあたしに怒鳴った

もうわけわからない、あたしが何に応募したって言うの、何にも応募してないわよ!

しかも・・・・なんで鍵のことを知ってるの・・・・


「あんた何言ってるのあたしは何にも応募した覚えもないし決定とかも何も知らない!第一なんで・・・なんで、あの人にもらった鍵のこと知ってるの」

最後の部分だけは、声を低くしてそういった。

すると女の子はひどく驚いた顔をして


「まさか本当に何も知らないの!」


というと、あきれたといいながら説明をしだした。


「今からちょうど十年くらい前貴方は、応募したのよコレに」


そういいながら女の子は一枚のプリントを渡してきた。

それは、とてつもなく乙女チックなイラストが書いてあり、文はこうだった。

クローディス王国十六代目姫募集
当選者にはなんとクローディア王国の姫に!

その他応募方法等が書いてある、ちなみにそこにリタイヤの方法も


あたしはあきれて何もいえない。

大体そんな王国どこに存在するんだよ、
第一こんなの応募するわけねぇーよ

考えられるとしたら答えは一つしかない、母さんだそうに決まっている。

てかいつまでこの夢続くんだよ、早く覚めてくれよ


「いい、貴方は今日から姫なの、もう決定したことだから覆せないのよ
だから黙って付いてきてよ」


ついに女の子は怒鳴る気力もなくなったようだ、
なんかちょっとかわいそうに見えてくる。