「もう、何なのよ~!!
姫とか騎士(ナイト)とか婚約者とかふざけすぎー!!」


あの後、部屋に戻ったあたしはベットにダイブしてそう叫ぶ(心の中で)

当然のごとくフリアには不審な目で見られ。


「何ベットの上で暴れてるのよ!!
早くこの服に着替えなさい!」


そういって渡されたのはよくパーティーなどに着そうなピンクのショートドレス

ウェストに黒いリボンがついている。

それにあわせてウイッグまで渡された。

きっとショートヘアーなので服に合わないとの判断で渡されたんだと思う。

―絶対着たくない!!

服を見て固まっているあたしを見かねたフリアはマリーを呼び出した。

マリーはすぐさま飛んできて

キャーカワイイーといいながら無理矢理あたしを着替えさせる。

抵抗しようと思ったらフリアに両手を抑え込まれた。


「姫香さま~観念してくださ~い」


ジリジリとマリーが寄ってくる。

気のせいか目が輝いている気がする・・・


「い、イヤー!!」


そのときの姫香の悲鳴は城中に響いた。