金色の髪はとても綺麗で瞳の色は綺麗な青色、まるで空を移したかのようなでとても澄みんでいる。

「オイ、邪魔なんだよブスどけ」


あたしは、その一言にカチンと来た。

声は、思った通りとてもとても綺麗なのだが、とても口が悪い。


「あぁ、何だよ女顔」


顔は、確かに劣っている、劣っているが身長は、似たようなもんだろう!

あたしも、負けじと言い返す。

ちょっと顔がいいからって調子に乗ってんなよ性悪


「何だと!誰が女顔だ!」


性悪口悪美少年は女顔というフレーズが頭に来たようだ。


「女は、黙ってろ!黙ってさっさとそこをどけ」


「何だとこの、男尊女卑男ー!性悪ー!」


「誰が性悪だ!」

「お前しかいないだろうが!」


あたし達の言い合いはドンドンヒートアップしていく。


「俺はお前じゃない!シオンだ!」

「シオン!?似合わねぇー!」


あたしはそうからかう。


「だったらお前の名前は何なんだよ!」

「あたしは、“姫香”」


あたしがそういうとさっきまで威勢のよかったシオンが黙る。

そしてすごい勢いで怒鳴りだす。


「お前が姫だと!!お前なんかがこの王国を継いだら国が滅びるだろうが!!
さっさと辞退して元の世界に返れ!そして今までのことを忘れろ!
それがこの国のためだ!」

突然怒鳴りだすので少し驚いたが、話を聞いて一つだけわかった。


「お前・・・話がわかるな!
あたしも姫になるとか嫌なんだよ!
だよな、あたしがいなくなったほうがこの国のためだよな。」


「ハアァァー」


シオンは驚いているようだ。

それも当然さっきまで言い合いをしていたやつがすごい笑顔で手をつかんでそういってきたんだ、誰だって驚くだろう。

けれど姫香は一人喜んでいる。


―気は、あわなさそうだけど、やっっとみかたを見つけた。


どうやら姫になるのを反対する同士を見つけたのが相当うれしかったようだ。