「苦戦してんなー。手伝ってやろうかー。女の足、つかんどいてやるぞー」

 赤髪の少年が、呆れたような声で言った。

「うるせぇよ。黙って見とけよ!」

 鏡の上に乗ったドレッドヘアーが怒鳴る。

「早くしろよ。俺も早く自分のマグナムぶちこみてぇんだからよ」

 童顔の少年が、左耳にぶら下がったピアスを撫でながら言う。

「ぎゃははは。なにがマグナムだよ。せいぜいデリンジャーだろうが!」

 赤髪が顔を歪ませて笑った。

 少年たちは三人。

 鏡の体をもて遊べる期待からか、下品な笑みを浮かべている。

 罪を犯そうとしていることへの罪悪感など、一切ない。