それから3週間。
下校途中で花を買って、受け付けで預けて帰る。
そんなストーカーのやうな毎日を繰り返していた。
早くよくなるように。
そう思って、今日は、みんなに手伝ってもらって作った千羽鶴も持ってきた。
ビニール袋に詰め込んで、いつものように受け付けの人に預ける。
最初は看護婦さんたちも、今では優しく笑みを浮かべてくれるようになった。
直接行けばいいのに、照れ屋さん。
なんて茶化してくる人まででてきた。
そんな風にして、だんだんと慣れていった。
見守るだけの生活に。
コウくんに会わない日々に。

