授業が終わるとダッシュで教室を飛び出した。 廊下は走るな〜!! という生徒指導のやたらうるさい先生の怒鳴り声も無視して、私は学校を出た。 一旦家に帰って、花瓶代わりになる入れ物を持ち、花を買って病院まで走った。 早く会いたい。 コウくんに、早く会いたい。 ただそれだけ思いながら、長い道程をひたすら走り続けた。