言わなくては。

「なぁ、美咲……」

「何?」

「僕はしばらく、ずっと美咲と一緒にいられる時間をとるのが難しくなるかもしれない」

「うん。」

「もしかしたらさみしい思いをさせてしまうかもしれない」

「うん。」

僕は淡々と話し、美咲も淡々と頷く

「それでもいいか?」

「えっ?」

「ずっと僕のそばにいてくれる?」

美咲はすごく驚き、でも少し嬉しそうだ

「それってまさか……」

「そのまさかだよ。………僕と結婚してくれないか?」

目に涙を浮かべながら美咲は頷く。

「うん。幸せになろうね。誠くん…」

「えっ?」

「大好き。」

そう言うとぎゅっと抱きついてきた。

「でもね、今の僕じゃ美咲を幸せにできる自信がないんだ。」

「何で?私すごく幸せだよ。」

「……いや。自分に自信が持てる様になったらもう一度ちゃんと美咲にプロポーズしたい。それまで待っててくれる?」

何かを察してくれたのか、大きく頷いた。

「……そっか。じゃあ、それまで私待ってるよ。あは。」

「どうしたの?」

「他の人にとられないうちにね〜〜あら、」


僕はどんな顔をしていたのだろうか。

美咲は屈託のない笑顔で笑っている

「嘘だってば。すぐ本気にするんだから。もう。」


「だよなぁ!ハハハ!」

「ハハハ!」