「帰りたくない。今日は」

まるで小さい子がだだをこねるように美咲は言う。


僕も、離れたくない

「いいよ、帰らなくて。っていうか帰らないで。」


「うん。」


二人っきりの時間はとても幸せだった。


だが

まだ僕は肝心なことを美咲に伝えていない

一番伝えたいこと……