「入っていいの?」

美咲は玄関の前で戸惑っている

「もちろん。入ってよ。あんまり整ってないけど」

「じゃあ、おじゃましま……」

美咲が入った瞬間僕は無言で彼女を抱きしめた。靴も脱がす…

こんな僕だって時に強引にもなるのだ

「え…?誠くんっ」

最初は驚いていたが時が経つにつれ安心したきたようだ。

美咲は僕の腕の中にいる。
暖かい、とても…

「美咲、愛してる。」

とても小さな声だったから聞こえただろうか。

「うん。私もだよ」


ちゃんと聞こえていたようだ

どれくらい時がたったのか分からない

ふと美咲が言った