電車が最寄駅に着く寸前、地元の親友、蜜子からメールが届いた。



「もうこっち着いた?今からうち来ない?」



蜜子の家は、駅から見える。


つまり、駅から徒歩1分。



私の唯一の親友と呼べる子かな。



でも、今日から少しずつ私達の関係はぎくしゃくしてゆくのだった・・・。



私はピンポンを鳴らさずに家に上がりこむ。



そしてそのまま二階の蜜子の部屋まで階段を登る。



「蜜子~来たよ~」



部屋を開けても蜜子は私に背を向けたままだった。




「ちょっと、せっかく来たんだけど!」



蜜子にだけはデカイ態度を取れるんだ。



でも、振り返った彼女は、私の知らない女だった。