俺はインターホンを何回か鳴らしたが応答はなかった。


しばらく玄関の前に居るとオバチャンに声をかけられた。


「あら?何か用?そこに住んでた子は昨日引っ越したわよ」


「えっそうなんですか?」



「急にね。何かあったのかしら…。時々泣いている声も聞こえてたし」


どうやらここの管理人らしきオバチャンだ。


「あの、どこに越したかはわかりませんよね?」


「さぁ…」


オバチャンは首を傾げた。