『悪い…あいつ送って、道混んでさ。』
遅刻の理由をはなすと、後から来た片割れ君…佑弥は、空いた席に腰掛け、また同じ質問をしてきた。
『何か不満なの?』
肘つえついて、私の顔を覗きこむ。
‘どうだって良いだろ!!’
心の中でつぶやく…
‘カラ~ン♪’
グラスを満たす…
『あっ、俺にも水割りもらえる?』
『ご自分でどうぞ』
あっつかましい奴だ
『‘どうでも良いだろう!’…そう思ってんだろ。お前なんかに答える必要ないって。』
‘えっっ!!’
グラスが揺れる…
口を開いたのは、佑弥ってやつ
驚いたのは、私…
何…こいつ…人の中見通してんの。
『悪い?答える必要ある?』
精一杯の応戦…
『ん~、まぁ、あるかと聞かれたら、無い。』
『じゃ、いいじゃん。』
『そうなるな。…ふっ…男らしいね、真唯ちゃんは。』
どこから名前…

不思議な飲み会が続いた。
時々、ハラハラした顔の美加と、功君が見えた。