あれからというものしょっちゅう、あの2人に会うようになった…
聞けば、元々私等より先の常連だそうだ。
ある日、美加の奴
‘現地集合!’
って…
バーに行ったら…
あの2人のかたわれと、仲良しになってた…
やられた……
『あっ、来た来た!真唯~♪こっち♪』
‘こっち♪’
じゃ、ねぇ~よ!
『何やってんの美加ちゃん?』
美加と片割れ君の肩越しに仁王立ち…
『あっ、こっちね、功(こう)君。たまたま会ってね、おもしろいの☆』
‘…たまたま…ね’
仕方無しに、その場に腰を下ろした。
『真唯何の…』
『マスター!ビール!』

何の話をしてるかなんてあまり興味なかった…
まぁ、片割れ君…功という人が、一般普通の男ということが分かった…ただそれだけだ…

それからどのくらいたっただろう…
『お前さぁ~、なんか不満でもあんの?』
頭の上から降ってきた…
『おっ、ビックリさせんなよ!遅いぞ、佑也』
もう一つの片割れ… ‘佑弥…ねぇ…’