『いや…聞いてみただけ』
口元の嫌みな笑みがムカつく…
何なの…こいつ…
『美加!行こ!』
手を振りほどこうとした瞬間…
  すっ……っと
その人の手が離れた
‘何・よ……?’
何がなんだか分からない。
とにかく、その場から逃げるようにして帰ってきた。
掴まれた腕が、さわさわする。
それに…
最後のアイツの目が頭から離れない。
ものすごく嫌な感じ。
だんだん腹が立ってきた…
あの忘れられない目も、自信に満ちていた様にも思えて。
確かにカッコイいんだろうけど…
それがまた更に…