どのくらいたったんだろうか?
美加といるとあっという間にすぎる。
そしてその場に酒があればなおのこと…
『ねぇ、真唯?』

『ん?なんだい?』
『あっちのひとたちさぁ~、さっきからちらちら見てるよ。』
『そぉ~お、美加があまりにも可愛いからじゃない?』
私は振り向きもせずパクパクとピザをほおばりながら、美加にウィンクして見せた。
『でもねぇ~、ちらちら見てるのは奥の人だけで、手前の人は、一度見たきりずっと背中向けてんの…へんなの…』
い、いや…別に変ではないと思うが…むしろ、ずっと観察してる君の方がよよっぽど怪しくないかい?
『美加!あんまり見ないでおきなよ!その気があると勘違いされると嫌だから…』
ずいぶん美加ちゃんはあちらが気になる様子ですが…私には関係ない。
『ほら、帰るよ美加!』
『ん?ん~…』
『マスター!ご馳走さま♪またくるよ。明日にでも…(笑)』
『商売に貢献どうも。』
挨拶がてら少し話をしてたら…
   !!!??
‘えっ!!何!?’
『明日も来るの?』
人の腕を掴み、声をかけてきた。
たぶん背中を向けていただろう人が、突然…
『はっ!?何突然!』
やっとでた言葉。
それいがい、体も動けない…