ビール片手に、テラスに出る。
さっきまでのムッとしていた夏の風が、少し涼しい夜風に変わってる。
こんな夏が大好き、まだ肌寒い春生まれなのに、なぜか夏の方が好き…

『おい、真唯、美加。さっきからあっちの客が気にしてるぞ。'あの2人かわいぃ~ですね♪'ってよ』
パスタの皿を抱えながら、ニヤニヤしてるマスター…
『えっ!!マジ!どこのひと?』
『バッカじゃないの?』
振り返ろうとする、美加。
吐き捨てる私…
『ん~もぉ~真唯ってばいつもそんなこと言って…見てみぃ、結構カッコイいよ♪』
『ふん…きれいなバラには刺があるってね!』
『おっ、でたな、真唯のばんちゃん語録。ま、好きにさせるから、嫌なら自分で追い払え。』
ニコッと、マスターは行ってしまった。私らは顔を見合わせる。
『相変わらず、変な奴。マスターって…』
ビール一気のみ

私さぁ~、あんまり男って信じてないんだよね。
ん~?何でかって?ま、いろいろあってさ…
面倒くさいの…よ…