毎日だいたいおなじみのお客さん。
'カラ~ン♪'
『あらぁ~いらっしゃいませ♪のぶくん!今日はひと・・り?…』
………………。
一瞬、目の前が暗くなる。
久々に見るお客さんにの後ろに見える影に…
『真唯?こちらのグラスは?』
不意に声をかけられおもわずグラスを落としそうになった。『い、今作ります。水割りです。』
『いいから、のぶくんのボトル探して。』
後ろを見るのが怖い…
信じられない夢の様なこの状況、振り返ったら、なかったかのように消えていそうで…
『のぶくん久しぶり♪元気してた?』
ひきつり顔を何とか治して笑顔をつくり、隣へ笑顔をうつす…
『お久しぶり…だよね…佑弥くん……えっ・・と、2人とも水割りでいいのかな?』私の顔ちゃんと笑顔になってるかな?
身体が…手が…細かく震える。
『真唯ちゃん、相変わらず元気そうだね。』
『あ、う、うん!元気だけが取り柄な私だからね!佑弥くんは、どんな感じ?』どんな…って、私なに聞いちゃってんだろう…
『まぁ~、元気だよ!過去にはいろいろありましたけどね…』
佑弥くんが苦笑いで返した。
『いろいろね…。まぁ、何かとお聞きしてましたけどね。』お互い何となく、ぎこちない…