2人の距離が縮まった。
どんどん…
どんどん…
佑弥への思いが強くなっていた。
毎日言葉を交わし、そして愛し合い。
夢のような毎日が続く…
これからも…………………はず…
けど夢はあっけなく覚めた…
目覚ましで気づく朝のように。
『佑弥の彼女妊娠したらしいよ。』
何にも知らないはずの功が、申し訳なさそうに言う。
足下の床が抜けていくようだった。
美加も黙って…
『へぇ~、そうなんだ。じゃあ結婚だよね…』
重い空気を払うように私は口を開いた。
『まぁ~、付き合いも長いし、なるべくしてなったというか…』
『おめでとうさん!ってしないと…ね!』
あ、そっか…
としか、思わなかった。
ショック過ぎて、そう思うしかなかった…

いろいろ考えた。
でも…本気で愛しでしまった今、諦めきれなかった。
…陰でいい、傍にいるだけで…