伝わる痛みが気付かせる…
どんなに男らしくしてても、自分は女なんだと…
なんでたろうか…
自分が男にかなわない、当たり前な女であることや弱音を吐いたりすることが、嫌なんだ…
『痛い…離してよ。』
‘痛い’なんて言うつもり無かったのに…
『張りつめてると、いつかはちきれるぞ。』
『……………。』
‘なにいってんだこいつ。’
『男嫌い?』
真っ直ぐ見ないでよ…
心の中を見るように真っ直ぐ見るのはやめて…
自分の中で出したくない自分が目を覚ましそうになる。
『どうでもいい。早く離してよ。』
腕が熱い…
フッ…。
佑弥が、ため息?苦笑?目線を下におろす。
力が弱まった気がした。
…………!!
離れるはずの2人の距離が突然、縮まってた。
目の前には佑弥がいた…
……えっっ!!
『お前、かわいいよ。真唯。』
やめてよ…私…。
こういうシチュエーションに…弱い…
認めたくない自分が顔を出しそう。
『何故…?』