真琴は、俺との出会いがこの時だと思ってるが…実は違う。 本当の出会いは…それよりも2週間前の… その日も雨がしとしと降る日曜の午後だった。 ーーあの日… 俺は自殺するつもりだった。 勘当され…生きる意味さえ無くし…死んで自分が犯した罪を償おうと思い… 唐津にある七ツ釜の崖に立っていた。 雨がしとしとと降り続く中…俺は傘もささずに…じっと雨粒を飲み込んでいくどす黒い海を見下ろしていた。