私が自転車をこいでいるとお兄さんは目の前から犬と一緒に歩いて来た。自転車を止めて降りて「こんにちは」とあいさつしたのは自分だった。いきなり元気よくあいさつしてしまった自分にびっくりだけどお兄さんもびっくりした目をしてた。あぁそっか今日制服じゃ無いもんなぁ。また「こんにちは」と言った後「制服じゃ無いからわかん無いですか?」「お兄さん高校の近くの駅前の雑貨屋さんで働いてますよね?」「あぁ!」わかったみたい☆「君いっつもあいさつ返してくれる子でしょ」「覚えてくれてるんですか?」私は一気に嬉しくなってしまった。「嬉しい~。私、鈴(りん)って言います佐々木鈴です。高校一年16歳です。」「そうなんだ鈴ちゃんね。かわいい名前だね名前覚えておくよ。僕は安藤です。安藤大祐(だいすけ)ハタチです」ハニカンで教えてくれた。やっとお兄さんの名前が知れた。たったそれだけでも嬉しかった。