ハタチの初恋

僕は知らず知らず涙を流していた。鈴の気持ちがこの手紙でよく伝わったから。ずっと泣いていた。どれだけ鈴の部屋にいたかわからない。
いつの間にか鈴の母が僕の隣にいた。
そして僕を抱きしめてくれた。
そのぬくもりを感じてますます泣いてしまった。声をあげて。