結局、
レイスと一緒に寝ることになってしまったんだけど…。


やっぱり恥ずかしすぎるよぉ〜。


レイスは男の人で、
わたしは女の人で、
普通は一緒に寝るのって、
家族か恋人どうしだけだから…。


って、
わたしが意識しすぎてるだけなのかなぁ?


だって、
恋愛経験のほとんど無いわたしにとっては、
男の人といるってだけでドキドキするんだもん。


レイスって芸能人並に格好いいし、
そんな人と一緒に寝てるだなんて…!


どうしよう…。


心臓はうるさいし、
顔はきっと真っ赤だし、
レイスに絶対悟られないようにしないと!


…もうレイスは寝たかな?


寝たよね…、
レイスはきっとわたしのこと意識なんてしてないんだもん…。


自分から…こんなこと言うんだから。



あ〜あ、
今日は絶対眠れないんだぁ…。







やった!


チカと一緒にいられる!


…なんて思ってた。


いや、
今ももちろん思ってるんだけど、
俺は大変なことに気づいたんだ。


――ドキドキしすぎて寝られない…。


ホントはずっと見てよう、って思ってたのに、
俺は今、
チカに背を向けているんだ。


近くにいるっていうだけで胸がきゅってなるのに…!


チカをみてたらきっと心臓がつぶれてしまうんだ!



チカが少し動くだけでも俺の心臓が跳ねるのが分かる。



目をぎゅっと無理矢理閉じてみる。


視界は真っ暗になったけど、
逆にチカの呼吸の音や、
ベッドがきしむ音がやけに大きく感じられて…。



…あぁ、明日はきっと寝不足だ。