Lemon tea

「うちゅう!がっこいったよ」

「…せりーまじいいこ!」

頭をよしよしと撫でられる。
例のごとく髪はぐちゃぐちゃ。


「たのしかった、ふつーに。なんで学校いかなかったんだろう…そうおもっちゃったよ」

「今からでも遅くないからな!」

にかっ!てわらう彼は今日はブランコにのっている。キィーってきしむ音がやけに耳につく。


「そんなうちゅうは今日仕事どーだったの」

「…えー…うん、いつもどーり、あはっ」


「はたちになるおっさんが『あはっ』だって、きもい」

「ばか、なにがおっさんだよ」

こうやってぎゃーぎゃーやってるけれどもうちゅうの顔が、おっさんて言われたことじゃなくって、仕事に触れた会話をしたせいで曇っていたのはわち、見逃してないよ