しんじられん

「おまたせっっ！」

さっきの場所にもどると
彼は平然と待っていた

ヒッコリーの長ズボン

Ｔシャツはグアムの男の子がバンダナ巻いてる顔のついたやつ

ガッコはリュックでいってたから問題ない

靴もスニーカー

ただのこどもだ。

つかまらないかな

生きて帰れるかな

「この近くにホテルなくてさ、車で１０分くらいのところにあるからタクシー乗ろう。」

タクシーを止める

乗る

彼は行き先を告げる。

運転手が警察を呼んだらどうしよう。


ありえないことを考える

緊張しすぎて
運転手にも会話を聞かれたくなくて
黙りこくったまま景色が流れる

着いたらびっくりした

あんまりにも見た目が普通で
民家に並んで平然と建っていた

ラブホテル お城だと思ってたよ…

初めてのラブホ

キスもしたことないんだ

下手くそ！とかゆって殴られないかな

恐怖心に煽られる

好奇心も沸き起こる

ここから出るときには

３万円。