「里谷白雪さんって、このクラスだよね?」

水面ちゃんとの談笑の最中、わたしを呼ぶ声が聞こえた。

声のしたほうを見てみると、ドアのところに女子が1人立っていた。

制服から判断すると3年生だ。

「少し話があるんだけど、いい?」

「白雪……」

水面ちゃんが心配そうな目でわたしを見る。

「大丈夫、授業が始まるまでには戻れると思うよ。わたしに話があるんだから、わたしが聞かないと」