「皐月ー!お前だろう、僕の携帯勝手にいじったの!!」

朝、僕の家にご飯を食べに来た幼馴染みの皐月に、半泣きになりながら怒鳴った。

「なにを根拠に言ってるの?洋貴」

涼しい顔をして味噌汁をすする姿は、余裕そのもので、僕は余計に苛ついた。

「こんなことするの、皐月しかいないだろう!」

僕が反論すると、

「もしかしたら、妖精さんがやったのかもよ?ほら、ミルクあげなよ」

なんて抜かしやがった。

この野郎…!!

「妖精なんているわけないだろ。第一、この着ボが皐月の携帯に入ってるって、僕知ってるんだよ?」

「…ちぇっ。びっくりさせようと思ったのに」

とそっぽをむく皐月。
やっぱり皐月がやったんだね?

「…というか、何のびっくりなの?」

僕は嫌な予感を感じつつも、皐月に問いかけた。

「もちろん、嬉しさのびっくりよ!」

やっぱりかぁぁぁあ!!